春分も過ぎ春本番。「菜の花色(なのはないろ)」のおはなし
3月20日春分の日も過ぎ、いよいよ春本番を迎えました。春分とは昼と夜の長さが同じ日。すなわち冬と夏のちょうど中間地点です。暑さ寒さも彼岸まで。夏の暑さも冬の寒さも彼岸を境にして穏やかになり過ごしやすくなるとはいいますが、本日も風が冷たく、まだダウンコートが手放せません。そこで本日は肌寒さを跳ね飛ばすべく、春色でパワー注入といきましょう。3月の代表的な花、菜の花の色のおはなしです。
「菜の花色(なのはないろ)」
明るい緑みの黄色のこと。菜の花畑が春の風物詩として登場したのは、戦国時代から江戸時代にかけて。菜の花は、奈良時代以前から葉物野菜として利用されていましたが、その頃から菜種油が広く流通するようになりました。菜の花のような黄色も、菜種油の色も一様に「菜種色」と呼ばれていたため、区別するために「菜の花色」という呼び名が誕生したと言われています。
「菜の花色」は見ているだけで元気になります。気分が明るくなります。菜の花には色がもたらすパワーだけでなく、その花言葉にもポジティブなワードが並んでいるのも魅力ですので、さっそく見ていきましょう。
●菜の花の花言葉
『快活』『明るい』『元気いっぱいの豊かさ』『財産』『競争』『小さな幸せ』
心の底から力が湧いてくるような言葉が並んでいます。菜の花の色が黄色であることから、黄色そのもののイメージと共通する花言葉がつけられたそうです。
心も身体も元気にする「黄色」の力
「菜の花色」は黄色そのもののイメージに通じるところが大いにありますので、今回は「菜の花色」を少し超えて、おはなしの核を黄色に移したいと思います。
「菜の花色」と同様に、黄色には気分を明るくしてくれる効果があります。そして気分だけでなく、身体そのものを元気にしてくれる効果も。黄色の食材に注目してみましょう。
黄色には、レモン・バナナ・グレープフルーツ・パイナップル・とうもろこし・かぼちゃなど、ビタミンや食物繊維がたっぷりの食材が多く、食べることでお肌の調子がよくなります。また、黄色の食材にはカレーやターメリック、サフランなどスパイスが多いのも特徴のひとつ。食欲増進の効果が大いに期待できます。黄色の食材やスパイスがないときには、クロスやカトラリーなどのテーブルコーディネートに黄色を取り入れてみましょう。
「菜種色」からも見てとれるように、バターや卵、チーズ、サラダオイルをはじめとした油脂類もまた黄色の食材です。これらは高カロリー、高コレステロールなので、太りそうなイメージがあるのも確か。黄色の食材は適度にバランスよくがポイントです。
シンシアカラーズでは、色の世界を辿りながら、そこにつながる興味深いおはなしもあわせて紹介しています。今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
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